ひやおろしとは
冬にしぼられた新酒は、一度、火入れされたあと貯蔵されます。春から暑い夏の間を涼しい蔵で眠ってすごし、熟成を深め、やがて秋風が吹き始めたら、いよいよ目覚めのとき。ほどよく熟成されたお酒は、2度目の火入れをせず生詰めされ出荷されます。
その昔、2度目の加熱殺菌をせず「冷や」のまま、貯蔵用の大桶から木樽に「卸(おろ)して」出荷したことから、このお酒は「冷卸(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。
ときは移って現在、貯蔵の形こそ、タンクや瓶に変わりましたが、春先に一度だけ加熱殺菌し、秋まで熟成させて、出荷前の2度目の火入れをせずに出荷する〈ひやおろし〉の本質は昔と変わりません。
円熟の美味しさ
日本酒は1年をかけて熟成していきますが、特に暑い盛りの夏を越えると、大変身。気温の高い夏には急速に熟成が進み、味わいの成分が馴染んで、大きく変化します。旨みが増して、まろみを帯びて、もっともバランスのよい状態に。
その熟成の旨みを、もっともよく伝えてくれるのが、この〈ひやおろし〉です。穏やかで落ち着いた香りと、濃醇な味わいが特徴です。まさに円熟の味わい。旨みののった秋の味覚とも、相性ばつぐんの美味しさです。
黒龍ひやおろし
ひと夏じっくりと寝かされたこのお酒は、
新酒とは又ひと味違った落ち着きと
なめらかさを持っています。
もちろん黒龍ならではの力強さ、
キレの良さも健在です。
原料米 :福井県産五百万石
精米歩合 :65%
アルコール度数 :18.5
1800ml 2,484円(税抜き2,300円)
720ml 1,150円(税抜き1,150円)